日本のサラリーマンが接待をするというと、ゴルフをするというのが定番です。それは、ゴルフであれば高い肩書を持つ人が出てくるし、プレイ時間も長い、同じ組で回っている人だけしかいないので内密の話をするには絶好の場所である、といったことが理由です。

そのため、社会人になったら、まずはゴルフが出来るように練習するというのが、常識とされてきました。

しかし、近年では業績不振のために、接待ゴルフを禁止する企業もあり、また何かと出費がかさむということから、プライベートでもゴルフをしない若者が増えてきています。

ただでさえ、日本は少子高齢化により人口が減っているのに、新たにゴルフを始める人が少なくなれば、プレイ人口は減るばかりで、その余波は各地のゴルフ場の経営にも響いています。

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若者のスポーツ離れ

ところが、若者がやらなくなったのはゴルフだけではありません。スポーツのプレイ人口はサッカーが上昇しているけれども、ゴルフやテニスなどのプレイ人口はバブル崩壊をピークに減少しており、野球も年々減少しています。

そしてプレイ人口を詳しく見てみると、60歳以上の高齢者は増えているけれども、10代、20代の若者は減っているという調査結果が出ています。

プレイ人口が減っていくについて、観戦をすることも少なくなり、かつては当たり前であったテレビの地上波で放送されていたプロ野球の中継もなくなったのはその影響です。

なぜそのようなことになってしまったのかというと、原因のひとつに子供の頃から体を動かして遊ぶということが少なくなったことが考えられます。

子供が外で遊ばなくなった?

かつては、子供は近くの公園や野山で遊ぶのが当たり前でそれにより足腰や心肺機能が鍛えられました。しかし、最近の子供は遊ぶ場所がどんどんとなくなり、公園でさえも遊ぶ声がうるさいと言われてしまっています。

それにゲーム機やカードゲームなど家で遊ぶための道具を持っていることが当たり前となり、体を動かすのが、学校の体育くらいかなくなってしまったのです。

子供の頃に、体を動かさなければ基礎体力がなくなっていまい、大人になっても体を動かすことが苦手になってしまいます。

スポーツを楽しむ機会が少ないと、観戦しても楽しいと思うことが出来ずに、結果的にスポーツ全般から遠ざかってしまうのです。

若者の給料が減っている?

それに、バブル崩壊以降は日本経済が低迷していることも、若者の生活にスポーツをすることがなくなっていることの原因です。

非正規雇用で働く人も増えてきているし、正規雇用でも給料が減っている状況では、給料から生活費を差し引いた可処分所得が少なくなっています。

生活に余裕がなければ、道具を揃えたり、場所を借りたりと移動のために交通費を支払うことが出来なくなってしまいます。

健康にも影響?

このことで、どういう影響が出るのかというと、本人に与える影響としては健康が損なわれる恐れがあります。筋力が少ないと、日常生活を送るのも大変になります。

それに運動不足によって血行不良になれば、酸素や栄養の供給がしにくくなり、ちょっとした作業をしただけで疲れてしまい、なかなか回復しません。

そういう生活を続けていけば、生活習慣病を引き起こすメタボリックシンドロームになる可能性もあります。

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若者がプロになる夢を見なくなった?

そして社会に与える影響については、スポーツの市場が縮小していく事が考えられます。道具のメーカーや施設の運営会社、プロ選手の応援グッズを作るメーカー、テレビ中継がなくなる、プロ選手につくスポンサーが撤退する、といったことになっていくのです。

プロ選手に対して投入される資金が少なくなればそれだけで生計を立てられる選手は少なくなり、引退を余儀なくされます。

プロ選手が活躍できなければ、将来的にプロになろうとしたり、憧れたりして、その競技を始める人が少なくなり、さらに市場の縮小が進んでしまうのです。

国にとっても、大きな問題でメタボリックシンドロームになるかもしれない若者が増えてしまうと、やがては治療をすることが難しい生活習慣病となり、そのために国が医療・介護などに出さなければいけない社会保障費用が増えて、財政が悪化してしまいます。

また、オリンピックのように国の威信を掛けて望まなければいけないイベントに、有力な選手を送り出すことができません。

若者にスポーツする習慣を持たせるために

このような状況を改善するためには、どのような試みが必要なのかというと、まずは子供の頃に外で遊べるように場所をつくることです。

放課後に校庭で遊ぶことを禁止する学校が増えてきていますが、PTAの働きかけで決まった日に校庭開放をする学校もあります。

そうやって体を動かす機会を増やすことが出来れば、成長してスポーツをする習慣を持つ若者も増えてきます。

それから、まずは観戦する人を増やすということで、プロ選手やミュージシャンが参加するイベントを催すということも行われています。

エンターテイメントとしての面白さを知ることが出来れば、そこから自分もやってみようと考える人が出てくると期待できるのです。

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